医療生協さいたま
上福岡協同診療所
民医連
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かみしんの文芸欄

05/07/19

俳句、短歌、詩などの作品を募集しています。
作品は診療所の「虹の箱」にご投稿ください。

デイケア俳句会

みちのくの空に泳ぐや鯉のぼり
四月でも真白だった岩木山
残雪も富士ににている岩木山
遅れ来しものも括りて花筏

 

デイケア俳句会

いづこにも見えなくなった野ゼリかな
茶畑の隅に咲いたるレンゲ草
つくしんぼ頭をみせた荒地かな
桜見て心はおどる弘前へ

 

デイケアを利用されている皆さんが
季節感あふれる俳句を詠んでくれました

秋風や柿の木ゆれる我が家かな
赤や白サザンカ咲きし垣根かな
柿の木の「下に遊や」池の鯉
菊の花いろどりどりに咲きにけり
立ち枯れの雑木の美をさとりけり

 

6月

五月には越後の原にこいのぼり
敏雄
新緑に色も映える藤の花
さみだれにかすんで見える谷川岳
あじさいのかげにかくれてかたつむり

 

4月

散歩道少なくなりしれんげ草
敏雄
紅梅にうぐいす絶えて十数年
紅梅の虫をついばむ小鳥かな
いつねても眠気ののこる春の朝
春の庭ひよどりがきて又一羽
初雪に丸くなりたる小鳥かな
冬の朝道ゆく人の息白し
こがらしに部屋までとんだ落葉かな
寒椿数輪咲いたる我が家かな

 

2月

デイケアで余生たのし寒椿
チセ子
寒椿数輪咲きたる我が庭かな
敏雄
妣を越え亡父にとどく歳除夜の鐘
魚狗
髪を切り気分一新去年今年
魚狗
健忘の話の合わぬ炬燵かな
魚狗

 

1月

かりがねや夕空高く月に飛ぶ
魚狗
柿すだれすべでを染めて夕陽落つ
 
九十九湾海面に映える紅葉かな
 
七ツ島波の間に間に秋落暉
 

以下2003年

12月

星月夜風を聞きつつ子を待てり
魚狗
今昔を引き合わす街秋の町
 
金木犀過ぎる人々声のあり
 
群雀色づく稲田吐いて吸う
 

 

11月

片陰や猫の親子の列が行く
魚狗
時の日や老いて月日の速度増す
 
七夕や願いごと風に揺れており
 
天道虫晴れの予告の天を翔ぶ
 

 

9月

夏の旅夢の枕に妣つれて
魚狗
若葉風吹き抜けて孫昼寝
 
古里や枕に響く夏の海
 
軒下のつばくらめのみ部落(むら)しじま
 

 

8月

検査受く怪我如何にと寝につけず
Y・S
梅雨晴間となり幼な児声まてり
Y・S

 

6月

七日間栄華を誇り牡丹散る
魚狗
君を待つ碑に春雨や数奇屋橋
 
ビル建ちて夏の富士山隠しけり
 
朝の街始末なき飽食春鴉
 
行く春や片雲の風友と逝く
 

 

5月

花だより散りゆく下の花見酒
敏雄
ちらちらと散りゆく花の情けかな
ハルヨ
デアケアの手づくり花の桜かな
チセ子
さくら散り花ふぶきまいうつくしき
さだ
ちらちらと雨降る道にさくらかな
昇平

 

4月

支え合ふふたり黙々根深汁
魚狗
残雪や足跡もなき路地の奥
雪解けの水嵩高し丸木橋

 

3月

一病が住みつくままに去年今年
魚狗
止木に訛飛び交う冬酒場
古里は過疎又進み虎落笛
古里の囲炉裏のはなし雪の夜
この一瞬(いま)がすべてなりけり日向ぼこ
 

 

2月

わが影と果てぬ競争冬の月
魚狗
雲水や暮れ行く街に雪催い
雲水の雨宿りして枇杷の花
親子孫揃いし卓に年新た

以下2002年

8月

紫陽花や今できること生きがいに
チセ子
しゃぼん玉飛ばす孫や風薫る
魚狗
水踏めば子どもにかえる夏の川
魚狗
過疎の村老人ひとりの夕涼み
魚狗

 

7月

抱卵の鶏がみている稲光
和子
匂い立つ午後さみだるるアスファルト
セツ子
吊橋や一蓮托生若葉風
魚狗

 

6月

楚楚と咲くもち帰りたき藤の花
シヅ子
梅雨深く鳩電線を動かざる
若竹にさやぐ恋歌俳句寺
澄子
蝸牛角の限りの黙秘権
美保

 

5月

藤の花ばかり揺れ風抜ける
奥山澄子
柏餅むかしむかしを食べてます
鈴木鹿野
遠来の友と新茶の香を愛でる
大橋
早苗田に田毎の夕日とどまれり
杉岡和子
つつじ咲くそこだけ明るい雨の道
シヅ子

 

4月

だますのもだまされるも嫌四月馬鹿
りさ
連翹の枝拡がりて路ふさぐ
砂浜に描きし家の朧月
美保
彼岸入り故里ばかり思はれる
シヅ子
廃屋の庭にここぞと雪柳
セツ子

 

3月

春昼やギターの音色くるいがち
蔘根
雛の夜の子に教へやる貝合せ
和子
雛かざり猫いぶかしく遠まわり
セツ子
浮びたる一句を胸に冬ぬくし<
シヅ子
雪原のたった一人足の跡
魚狗

 

2月

寒の広場静ずもり広きかな
シヅ子
冬本番気温一度のきのう今日
シヅ子
生きられるだけ生きて行きます初あくび
リサ
冬帽や薄き頭をかくしけり
冬の雨枝に宿りて輝けり
澄子

 

1月

大人びた年始の挨拶孫まぶし
シヅ子
囲炉裏端話も洒もあいあいと
魚狗
小春日の陽だまりを猫ひとり占め
除夜の鐘戻れぬ旅の鎮魂歌

以下2001年

12月

仏像の居並ぶ寺や菊花展
魚拘
つむじ風ワルツを輪舞秋桜
遠い国戦火響きし星こぶる
日輪に恋慕の舞い冬の蝶
初鵙や群れいる雀散りにけり

 

11月

桜桃忌昭和も遠くなりにけり
魚拘
しなやかに老いて町医者秋桜
生きている実感し飲む新酒かな
晩鐘の渡る野面や秋の風
どことなく生きずらくなり肌寒し

 

10月

敬老日勝ち碁悔やみし息子かな
千助
野面吹く風音に色の増しにけり
魚狗
木瓜残し隣家空家となりにけり
魚狗
リハビリへ声援飛ぶプールサイド
魚狗
炎昼の街のしじまや弦の音
魚狗

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